まだMomoSweetsになる前の写真。不動産屋さんに鍵を開けてもらい、初めてここに入った。まだこのテナントを借りてもいないのに、私はここで働くことを思い描きスケッチにしていた。30枚以上描いたと思う。
[About] にも書いたけど私は2年半の間、路上でマフィンを売っていた。今日のブログは[About] の続きです。路上でのマフィン販売は楽しかったし盛況だったけれど、クレームもやはり出たし、問題点は浮き彫りにされてゆく……。
続けるか、続けられないのか…??頭を抱えていたそんなある日ッッ、鉄砲通りにこんな看板を発見した。
外の壁には大きく「MomoSweets」ってグラフィティ描いて、赤い旗をひらひらさせて。木陰のようなテラスにベンチも置こう。ドアはなるべく開けっ放しで、野外販売の延長上にこの屋根つきの場所を借りると考えよう。
しかし、店舗を1から作るってことはそう簡単なものではなかった。
保健所によると、テイクアウト店はカフェの許可と違い、営業許可の規制が厳格。売り場と菓子工房室を完全に区切らなければいけないのをまずクリアしなくてはいけない。ただでさえ狭くなりそうな売り場が壁で囲われれば、圧迫感のある空間になる。かと言って開放的に見せる為に全部ガラス張りでは予算的にも大幅に上回ってしまう…。
いや…ムリムリ…。店舗を構えるなんてやっぱり怖い。
リヤカー販売なんてのはどうかな!調理場付きでちゃんと作っても、80万以下で済む。何より、よそから出て来た自分にとって、お客さんと垣根無く会話ができたのも「外」だったからだ。だからこの野外販売スタイルでマフィンを売り歩くのを続けたいという気持ちがあった。
この頃、毎晩鉄砲通りをウォーキングしていて、Nasってアーティストのアルバムを聴いていたんだけど、その中の歌詞で、「俺はかつてストリートだったがメジャーになった。でかくなっても変わらずどっちからも支持を得たんだ」という意味合いの歌詞だった。うーーーーーーーんなんだかぼんやりとした自分の気分…一気にぐっとわしづかみされてぽんっと答えが出た感じしたんだこのとき(笑)!!!
さあ、決まってしまえばサイズを出していけばよい。計りまくり
どんどん揃える!!
かわいらしい「お菓子屋さん」じゃなくて、甘いもの売るんだから、それこそ逆だよ。鉄とかステンレスの素材を多く使った工場みたいな内装にしたい。そんなイメージを持った。
1番のネックとなった保健所問題。工房と売り場の「仕切り」を作っているところ。ラフスケッチは職人さんの多大な力によって「ホントのカタチ」になった。
お客さんの視点はぐるりとまわるように。奥に引っ込んでまた出っ張るという形を考えた。
会計に続く壁を作ってるところ。奥まってるね〜
出っ張りに今は写真が飾ってありますね。↓この写真好き。
外のデッキのデザインは「D.Pradaise」さんに完全お任せしました!汗だらだらだった、作業ひとつひとつ魂こめてくれた。本当に本当におつかれさまでした!😊今でも仲良しです!
そして無事8月3日オープン!!!!って記憶してたけど、オープンしたの7月1日だった笑
長々と書いてしまったけど、またお店が違って見えるかな?と思ってブログにまとめてみました。お店はこんな感じです。